楽器文庫

ギターやドラムなど楽器に関わる記事をつらつら書いています!

ギターのラッカー塗装のメリットは??

 

 ギターやベースには、鮮やかな色をしたものや、木の模様が前面に出ているものなど、

見た目にもメーカーによってオリジナリティーがあり私たちの目を楽しませてくれますよね!

 

その塗装にもデザインだけではなくいろんな目的があり、音の鳴りが良くなったり、耐久性の向上、肌触りの変化など、塗装が与える影響も大きいんです!

そんな塗装について掘り下げていきましょう!

 

目次

 

 

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ボディの塗装方法

 

ボディの塗装には、大きく分けて3種類の塗装方法があります!

 

  1. ラッカー塗装
  2. ポリ塗装
  3. オイルフィニッシュ

 

最初は名前だけ聞いてもピンとこないですよね!

それぞれの特徴を見ていきましょう!

 

ちなみに、ドラムのフィニッシュ(一番上に施される塗装のこと)にも、ラッカー塗装や、オイルフィニッシュは使われています!

違う楽器でも同じ塗装方法が共通して使われているんですよ!

 

 

ラッカー塗装

1950年~60年代に、fender社やGibson社、またビンテージの古いギターなどによく用いたことからはじまり、ラッカーという塗料を薄く塗りつけるスプレー式の塗装方法です!

昔に比べると今は数は圧倒的に少なくなってきていますが、いまだにいろんなメーカーからラッカー塗装のギターが出て来ています!

 

【メリット】

再塗装がしやすい

木材の鳴りがしっかり出る

年数が経つとアジがでてきてかっこいい

 

【デメリット】

扱いが非常にデリケート

本体価格が高くなってしまう

 

 

ラッカー塗装は湿度や温度などの影響を受けやすくスタンドなどのゴムと一定時間接触しているだけで、化学反応を起こしてしまい黄ばんだり、変形してしまう非常にデリケートな塗装なのです!

 

また、制作時もポリ塗装に比べると乾燥までに時間もかかるため生産効率が悪くなってしまうんです。なので大量生産することができず、価格が高騰してしまいます。。

 

ですが、極めて薄いその塗装は「木材が呼吸する」ともいわれ、木材の変化を楽しめるといわれています!

木の鳴りがよく、クラック(ひび割れ)ですら、アジのある塗装に見せてしまう

かっこいい塗装なのです。

 

ポリ塗装

3種類の中では一番用いられている塗装方法です!

ポリエステルやポリウレタンなどを塗料として使っています!

 

 

【メリット】

価格が安め

耐久性も◎

 

【デメリット】

再塗装にはうまくいかないこともある

 

ポリ塗装はラッカーよりも、暑く塗りつけるプラスティックタイプの塗装方法

一度硬化したら変形しにくい特徴があるので耐久性、汎用性が高く硬化するまでの時間も短いため大量生産には向いています!

 

多少ぶつけても、傷が入ることはありません!

しかしあまり強い衝撃が入ると塗装自体が割れてしまうことがありますのでご注意ください! 

割れてしまうとと、完璧に治ることもあるのですが、新旧の塗装が馴染まず、スジが残ってしまうこともあります。

再塗装した感があるのは嫌ですよね。。

 

実は塗料自体はラッカーよりも高価なんです!!

(えー!!じゃあなんで、ラッカーのが高いんだよぉおぉ!!)

ラッカーのが高い原因は、作業の難解さと、効率の悪さなんですよね。。

 

厚めに塗ることがポリ塗装の特徴ですが、「そんな厚く塗ったら響きを損なうんじゃない?」と思いますよね?

 

でも大丈夫なんです!

塗装面もボディの振動を受けて一緒に振動してくれるので、音にさほど影響は出ないのです。

 

 1.ポリウレタン

エレキギターの塗装の中で最も、ポピュラーな塗装方法です。

ウレタンはどちらかと言うとラッカー寄りで、ポリエステルに比べるとそれほど厚くは塗りません。

 

 

 2.ポリエステル

初心者用の、安価なギターに多く使用されています。

 

非常に暑い塗装が、一回で得られ、硬化するスピードも速く、大量生産に向いている塗装なのです。

 

厚みをコントロールするのが難しいのが欠点なのと

ボディ重量が、全体塗装すると約300gほど重くなってしまう。

 

 

ラッカー塗装とポリ塗装を一目で見分けるのは困難です!

 お店の人に聞いてみましょう!

 

 

オイルフィニッシュ

木材に直接、オイルを塗りこんで、水分の侵入を防ぐ塗装技術のことです。

一般の人が、塗装を剥いで、自力でオイルフィニッシュに、リフィニッシュ(塗り替え)することもよくあります!

 

【メリット】

杢目が、そのまま見えるぐらいの極薄塗装なので、見た目が美しく、

木の質感を残した、さらさらした手触りなのも特徴です。

 

【デメリット】

水分や湿度による木材への影響が大きい

塗膜が薄いため、キズや衝撃には弱い

 

 

 

ギターの生産工程

 

大まかにギター塗装の流れを説明します!!

 

『水引き目止め→中塗り→着色→トップ(クリアコート)→ポリッシュ(仕上げ)』

 

このような感じです!

◎水引き・・・湿らせたクロス(布)などで木材を拭くことで、水分による毛羽立ちを先に起こしやすりで磨き後から毛羽立ちにくくします。これによって水分が染み込みにくくもなります!

 ↓

◎目止め・・・木材に砥(と)や粉をまぶし木材の目(隙間)をふさぎます。肌触りが滑らかになります。

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◎中塗り・・・家の塗装(下塗り→中塗り→上塗り)のように目止めや水引きをした後に中塗りをして厚みを出します。ポリサン塗料という肉持ちがよい塗料を塗っては研磨してを繰りかえします!(#400番くらいのやすり)

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◎着色・・・先ほど紹介したラッカーやポリ塗装を行います

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◎トップ(ない場合もある)・・・『クリアコート』と呼ばれる透明な液体でコーティングします。クリアコートをすることで耐久性が増し、光沢や鮮やかさが増します!

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◎ポリッシュ・・・いわゆるワックスです。最後にポリッシュを塗ることで、表面もつるつるになり、つやが出て汚れも付きにくくなります。

 

再塗装の際はタッチアップ(一部分だけ)で済む場合もあれば全塗装しなければならない場合もあるので、修理の際の費用も大きく変わってきます!

しかしギターには保証がついていますので、購入した楽器店にお問い合わせください!

ギター塗装の名称

ちなみに

単色で塗られている塗装を『ソリッドカラー』

杢目を透かせた塗装を『トランスペアレントカラー』といいます!